強度性と審美性のバランスを求めて、メタルボンドの治療を希望される方も多いかもしれません。

確かにメタルボンドでは、外側にセラミック、中身に金属を使用するため、強度性と審美性を両立させることができます。

それに対して金属を使わないオールセラミックという治療法は自由診療なので費用は高額になりますが、その分メリットの多い治療法であるといえます。

ただしオールセラミックにはメリットとデメリットがありますので、その両方をチェックしておかなければなりません。

まずメリットとしては、仕上がりが自然なこと、使用できる部位が多いこと、耐久性があることです。

一方メタルボンドのデメリットは、金属が歯茎に付着して黒ずんで見えることがある、透明感はオールセラミックに劣る、裏側から金属が見える、費用が高いことなどです。

こうしたメリット・デメリットに加えて、金属アレルギーの問題を考える必要があります。

メタルボンドでは金属を使用するため、金属アレルギーの症状が起こる可能性があるのです。

貴金属を使用すればその可能性をある程度抑えることができますが、絶対に起きないとはいえません。

したがって事前に、アレルギー反応の検査を行っておく必要があります。

検査はパッチテストによるもので、肌に金属試薬を付けて反応を確かめます。

こうした検査を行ってから治療を受けるかどうかを判断することができます。

金属アレルギーが酷い方はオールセラミックを受けるという方法もあります。

もう一つは、費用の問題を考える必要があります。

オールセラミックは保険が適用できないので、料金は全て全額自己負担しなければなりません。

費用は医院ごとに違いますので、事前に比較したりリサーチすることが必要になります。

安い医院を探すためには治療費ドットコムや口コミ、比較サイトの情報などを参考にすることができます。

ただし、医院選びでは費用だけに目を奪われてはなりません。

完成度やその後の耐用年数は医師の技術に左右される場合がありますので、費用と合わせて医師の技術力もリサーチするようにしましょう。